冷たい校舎の時は止まる
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/08/11
- メディア: 文庫
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久々に「・・え、まじで?」てなった作品。やられた。完全にしてやられました。本筋の予測がつくだけに、恐らく読者が一番驚くであろう真実の衝撃がハンパない。・・・これ、ネタバレなしで感想書くの難しいことに今気付いたぞwww
主な登場人物が9人いるんだけど、全員がそれぞれリアルな感情を表してるのがいい!誰か一人は自分に似たとこがあると思う。こういう人物背景を細かく書く作家さん好きです。あと主人公の深月が(私的に)一番魅力ないのが面白いwwネガティブちゃんてめんどくさくね?
ちょっと深月にイラついたけど、中盤の中弛みに飽きかけたけど、なんだかんだ一度読み出したら止まりませんでした。長い割には区切りが細かいから読みやすいし、なによりも面白い!のでかなりオススメです。あーでもファンタジー無理って人はダメかも。舞台は私立高校なんだけど、結構SFですこれ。
他の作品も読んでみたいけど金も時間もない!てことでもう一回サラっと読み返そうと思うよ!そうしたくなる作品だってのがもう既にネタバレに近いので黙ります。
※ネタバレちゅーい
最後まで読んで、真っ先に伊坂さんのアヒルと鴨とコインロッカーを思い出した。あんなに悲しくはないけども。
菅原はともかく、優等生ヒロが博嗣って気付かなかった自分どんだけ鈍いんだよ。みっちゃん出て来た時点で気付こうよ。あまり小説を読んでいない間に読解力が劣化しているという現実を叩きつけられました。人の脳っておそろしー。やんちゃヒロの死に泣いてる場合じゃないよ!
とりあえず映像化はアヒル以上に難しい、ていうか無理、だよね?菅原とか菅原とか菅原とか。アニメすらキツくね?と思ったら漫画化してんのかよ。勇者だな。キャラ立ちしてるしちょっと見てみたい気もするけど、9人も主要キャスト集めなきゃなんないって時点でショボフラグ立ってるからやっぱやんなくていいよ。>ドラマ・映画関係者の皆様